入れ歯
入れ歯
入れ歯とは、様々な理由で歯がなくなってしまった場合の治療方法です。残っている歯があり、それを土台にする場合は部分入れ歯、全ての歯がない場合は総入れ歯による治療を適用します。
入れ歯は種類によっては見た目が好みと合わない、装着すると違和感がある、話しにくいなどの問題が起こることがあります。これらの問題が起きないよう、お口の中の状態を正確に診断し、医師と相談しながら適切な入れ歯を選び、定期的なメインテナンスを受けることが大切です。
入れ歯治療を担当する本多は有床義歯学会指導医であり常任理事を務めております。総義歯、パーシャルデンチャー、といった有床義歯に関する臨床技術の研鑽を長きにわたり
続けてまいりました。
超高齢社会に突入している日本において、有床義歯(入れ歯)による治療の必要性は高まりを続け、治療が果たす役割は大きいものと言えます。
入れ歯治療のエキスパートとして皆様には適切な医療とアドバイスをしてまいりたいと存じます。
Point.1顎堤吸収の的確な把握
歯の無い状態が長く続いていたり、加齢に伴って顎の骨(歯槽骨)は減少してきます。
このような顎堤吸収が起きている歯肉の上に入れ歯を被せることになるため、患者様の個々の状況を的確に把握しなければ、入れ歯の厚みや歯肉への接触部の具合、長さを調整していくことができません。
長年の臨床経験にもとずき、ぴったりとフィットし、安定したかみ合わせとなる入れ歯をご提供してまいります。
Point.2解剖学への理解
入れ歯がしっかりと吸着し、スムーズな咀嚼や安定したかみ合わせを得るためには、お口の中の筋肉が、どのように動いているのか?を理解していなければなりません。
保険、自費と入れ歯の材質の違いとは別に、このような前提となる診査が治療の質を左右いたします。
入れ歯・義歯には「保険診療」と「自費診療」があります。
費用負担も1〜3割負担で治療を受けることができますが、限られた費用の中での治療となり、治療にかけられる時間や入れ歯の材質も限られてしまいます。
「自費診療」の入れ歯は、「保険診療」の入れ歯と比べて審美性や装着感、機能性など「生活の質」をより向上させるような治療で保険の利かない治療となります。「保険診療」と比べると費用は高額で時間もかかります。ただ、材料や治療法に制限がない分、患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせた治療方法を提案することが可能となります。
保険診療 | 自費診療 | |
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メリット |
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デメリット |
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保険診療
メリット |
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デメリット |
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自費診療
メリット |
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デメリット |
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レジン床義歯とは、歯肉に触れる部分がレジン(プラスチック)で作られた保険診療の入れ歯です。一般にレジンは、他の素材と比べて適合性がやや劣るといわれています。ただ、保険診療なので安価に治療でき、ほとんどの症例で使用できるといったメリットもあります。
費用
保険適用
メリット
デメリット
金属床入れ歯とは、義歯床が金属でできていて、入れ歯の中でも特に精密な工程で作られるものです。簡単にいうと、金属を用いた入れ歯のことです。保険で使用するレジン床義歯(プラスチック製の入れ歯)に比べて、様々な面でメリットが多く、非常に使い心地が良く、長持ちするのが特徴です。
費用
330,000円~495,000円(税込)
※上記はあくまでも目安です。症例によって費用は前後しますのでご了承ください。
メリット
デメリット
ノンクラスプデンチャーとは、部分入れ歯の金具(バネ)がないもので、金属の止め具がない入れ歯です。
部分入れ歯には、入れ歯が動かないようにするための金属製の金具(バネ、止め具)がついています。ノンクラスプデンチャーは、金属製の金具の代わりにプラスチック製の義歯床で義歯を支えます。そのため、口を開けても金属製の金具が見えないので、審美性に大変優れています。また、強度の強い素材で、歯肉の色調と同化するのが特徴です。
費用
88,000円~176,000円(税込)
※上記はあくまで目安です。症例によって費用は前後しますのでご了承ください。
メリット
デメリット
入れ歯を製作するのは、歯科の専門書籍も執筆し、海外や国内でのご講演、勉強会活動も行っている有床義歯学会指導技工士が、保険外入れ歯の技工を患者さまおひとり一人にオーダーメイド担当いたします。
1
まずは患者様と十分に問診・カウンセリングをさせていただきます。患者様一人ひとりに合った入れ歯を作るために、患者様のご不満やご希望、ライフスタイルなど詳細をヒアリングさせていただき、お口の状態を検査し、治療計画を立てていきます。
後日、お口の特徴や残っている歯の状況と前回の問診・カウンセリングをもとに、どういった入れ歯が適切で最善なのか説明し、治療費用のお見積りを提示します。
※むし歯や歯周病がある患者様について、入れ歯を製作する前にこれらの治療を行います。この治療が完了次第、入れ歯製作のステップへ移行します。
2
まずは既成のトレーを使って歯と歯茎の型取りを行います。
3
1回目に取った型を使って、患者様のお口に合ったトレーを製作します。
4
3で製作した患者様のお口に合ったトレーにより、筋肉の動きを型に再現するために型取りを行います。とても手間のかかる作業ですが、噛める入れ歯を作るためには非常に重要です。
トレーを患者様のあごに合わせて、あごの周囲組織の動きや唾液を飲み込んだり舌を動かしたり吸う動きなどを型取りしたトレーにあらわし、この型に石膏を流して正式な模型を作り、この模型上でいよいよ入れ歯を作っていきます。
ここまでのステップは、あごや歯茎・粘膜などの組織の精密な状態をあらわした模型を作るためのステップです。
5
できた型から作った土台を使って噛み合わせを採取します。噛み合わせひとつで違和感の有無、噛むと痛い痛くない、噛める噛めないなどの入れ歯の出来を大きく左右してしまいます。
そして、噛み合わせひとつで口腔内の状態の変化だけでなく、全身の健康にも影響してきます。正しくない噛み合わせによって、肩こりや頭痛まで引き起こしてしまうこともあります。それだけに噛み合わせは入れ歯を作る上で重要です。
場合によっては、複数回にわたって噛み合わせのチェックを行います。
6
全ステップで取った噛み合わせを元に、人口の歯を並べます。
この段階では、ろうの上に歯を並べてお見せしますので、気に入った歯並びに修正することができます。入れ歯の装着具合、噛み合わせ、歯並びの3点を重点的に見ていきます。歯の出具合、並びなど、好みを教えてください。
歯並びも場合によっては、複数回の確認を行うことがあります。
7
入れ歯が完成。
出来上がった入れ歯を調整し、患者様のお口に合わせていきます。入れ歯の手入れ方法や保存方法、日頃のお口のケアについて説明します。
8
入れ歯は、ただ入れているだけの時と、食事をしている時では違った動きをします。特に、新しい入れ歯はまだ歯茎に馴染んでいないので、使ってもらいながら問題点を確認し、しっかり噛めるように調整しなければいけません。
痛い部分と噛み合わせの調整を行っていくことが、「痛くない入れ歯」「安定した入れ歯」にしていくために必要なステップです。
調整には個人差がありますが、最低3〜4回は通っていただきます。
9
体調が変化するように、口の中の状態も常に変化しています。入れ歯を長持ちさせ、気持ちよく使い続けるには、定期的に診察を受け、きちんと調整(メインテナンス)することがとても大切です。まめに調整(メインテナンス)をしていると、入れ歯が長持ちすることにも繋がります。入れ歯の調子が悪い時はもちろんですが、調子が良い時でも3〜6ヶ月に1度は受診して、入れ歯の調子をチェックしていきましょう。
顎堤、お口の中の診査・診断がとても重要です。
顎の土手、お口の中の診査・診断を綿密に行います。
入れ歯の成功に不可欠なのが安定した良好な咬み合わせ。よく咬めるように、美味しくごはんがいただけるように咬み合わせの位置を丁寧に決めていきます。
完成義歯 美しい仕上がり
入れ歯を装着した時のお口元や唇、
お顔立ちが綺麗で
そしてより自然に
入れ歯が顎堤(下あご)に吸い付いて引っ張っても外れません。
もちろんお食事の時もお話の時もぴったり吸い付いています。
美味しく食事がいただけ、会話も弾みます!