小児歯科
小児歯科
歯の生え方や年齢、また発育に合わせたその時その時の歯みがきの方法をご指導します。保護者の方には仕上げ磨きのコツなどもお伝えしていますので、ぜひご活用ください。
仕上げ磨きは何歳まで必要なの?
5歳までは自分でちゃんと磨けないので、親御さんがしっかりと仕上げ磨きをしてあげてください。また、仕上げ磨きは9歳ぐらいまで続けましょう。「小学生になっても仕上げ磨きって必要なの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、この時期は乳歯に混ざって永久歯が生えてくる大切なタイミングです。特にむし歯になりやすい「6歳臼歯」という大人の歯が生えますので、しっかりと仕上げ磨きしてあげることが大切です。
歯の再石灰化を促し、歯質を強くする「フッ素」を歯の表面に塗る処置です。当院では、一般的なフッ素塗布に加え、フッ素入りの歯みがき粉やジェル、うがい薬など、さまざまなデンタルケア用品を使いながら、お子さんの歯の健康を守っています。
麻酔用電動注射器
お子さまのむし歯治療に際しては、痛みを抑えるために表面麻酔を処置させていただいております。
注入時の痛みや違和感を軽減するために麻酔用電動注射器を用いております。
麻酔の経験はお子さまによっては、噛んでも痛みが感じないため面白がってしまい、咬傷へとつながってしまうことがございます。
口唇や頬を噛まないように保護者の方には特に注意して頂ければと存じます。
治療時間が長くなることでお子様の協力度が低くなっていく傾向がございますので治療を担当するドクターと衛生士の4つの手でスムーズな治療を心がけております。
キッズスペースがございますので、待ち時間には、遊んでいただきながら緊張が軽減できるように配慮をしております。
また、院内は照明や採光に工夫をし明るさと清潔さに配慮しております。使用している薬剤にもこだわり、歯医者さん特有の匂いもいたしません。
お子さまにスムーズな歯科治療を受け入れてもらうために、治療に際しては、これからすることを分かりやすく伝え(tell)、治療に際して使う器具や治療する部位を写真などで見せ(show)、説明した通りに治療を行っております。(do)
可能な限りネガティブな体験とならないように工夫をしております。
当院ではエックス線写真撮影を有効的に活用しております。主には
に役立てております。また、エックス線写真自体への読影術といった診断力も研鑽しております。
実際の治療に際しては、保護者の方にも治療方針をご説明しております。
また、方針を変更し治療を進めていくことになった際には都度、ご説明させていただきます。
大人と子ども歯科では何が違うのでしょうか。成長期で変化し続ける子どもの歯と、永久歯が揃っている大人、という点が大きな違いになります。子どもの歯は、永久歯を正しい位置へと導き、噛み合わせを含めた骨格形成をサポートする必要があります。
そんな繊細な子どもたちの歯を専門に診るのが小児歯科になります。小児歯科は、多くは0歳から12歳くらいを対象にしています。乳歯は永久歯より柔らかくてむし歯になりやすいうえ、むし歯の進行も早いので日頃から気をつけることが大切です。
残念なことに、乳歯だからむし歯になっても問題ない、永久歯という代わりがあるから大丈夫と認識されている方も少なくありません。その考えは大変危険です。乳歯には丈夫な永久歯が生えるための準備や、永久歯を正しい位置に導くといった役割があります。その他にも、あごの骨の成長や知能の発達、正常な咬み合わせにも影響を及ぼしています。さらに、むし歯は感染症であるため、むし歯がある状態で抵抗力の弱い新しい永久歯が生えてくると、永久歯がむし歯になるリスクは高まります。成長に合わせた適切な治療や予防を行うことで、健全な発育を歯から支えていくのです。
子どもの歯(乳歯)は大人の歯(永久歯)と異なる特徴があります。
乳歯の下には永久歯があり、生え変わりを待っています。
生え変わるからといってむし歯を放置すると、永久歯のむし歯や不正咬合を招きます。乳歯を大切にしましょう。
乳歯は「歯の層であるエナメル質・象牙質が薄く柔らかい」ことがわかっています。そのため、もろく簡単にむし歯が進行してしまいます。また、永久歯に比べて歯が酸に弱くむし歯になりやすいのですが、歯の表面積も小さく隣の歯との距離が近いため、1本の歯がむし歯になるとその隣にもすぐ広がってしまいます。
子どもは自分の歯の状態の確認を行うことはありませんし、自分の歯の変化に気がつくことはほとんどありません。また、永久歯のむし歯のようにお水を飲んだ時にしみたりすることもほぼまれです。毎日の親御さんのブラッシングで気が付かなければ、むし歯の存在に気が付かず放置してしまうことにもなります。
乳歯は外側の硬いエナメル質やその次の象牙質の厚さが永久歯の半分しかありません。歯の大きさが小さいということは、それを構成する歯の層の厚みも薄いということです。そのため、硬度も弱くもろくなっています。